コーヒーはコーヒーノキの種子いわゆる
(アカネ科コヒア属)、コーヒー豆を原料とした嗜好(しこう)飲料。
コヒア属には約40種あるが、栽培種はアラビカ種、ロブスタ種(コンゴ種)、リベリカ種、エキセルサ種の4種のみで、それぞれの植物の形態や特性は大きく異なり、品質にも大差がある。
種のうちもっとも品質の優れているのがアラビカ種で、全生産量の90%を占める。
ロブスタ種は豊産種であるが品質は低く、全コーヒー栽培面積の9%程度しか栽培されていないが、香りが強く、アラビカ種よりも豆粉からのコーヒー製造過程で香りが蒸発しない長所があるため、インスタントコーヒー製造用の原料豆として重要性を増している。
また病害に強いため、アジアのアラビアコーヒーノキが葉銹(はさび)病で全滅して以来注目されるようになった。リベリカ種は10メートル以上に達する高木で、栽培に難点が多いため生産量は少なく、わずかにブレンド用として世界市場に供給されるにすぎない。
エキセルサ種は、形態、特性、品質などはアラビカ種に似ており、耐病性も高いため、近年各地で試作されている。
アラビカ種の原産地エチオピアでは、古くから葉や青豆を煎(せん)じて薬用や飲用にする習慣があった。
15世紀になってイスラム教の支配者ダバニがペルシア風コーヒーの飲用を広めて以来、一般の嗜好品として急速に普及していった。